本気の恋の始め方
「え。あの……そんなことは、」
そんなことはないわよ、とすぐに否定したかったのだけれど、意識するとなんだかそれも恥ずかしい。
だって可愛がってもらってます、なんて、言えないっていうか……。
そもそもほうが年上だし、年上の威厳!も必要だし。
それに年上のくせして甘えてるって思われたら、千早に悪いような気もするし……
そうやってぐずぐず悩んでいると
「ふふっ、照れてる。かーわいい♪」
御子柴律は上機嫌で口笛を吹くと、私に顔を寄せてニッコリと微笑む。
ち、近いです……!
御子柴律、近いです!!!!
もう、彼のこの距離感のなさ、ひやひやしてしまう。