本気の恋の始め方
「いや、もうそんな……」
じりじりと近づいてくる彼からじわっと距離を取る私。
なんだか心臓がドキドキしてきた。
どうしちゃったの、私。
やっぱり飲み過ぎた?
「顔、赤いよ」
一段、低くなった声で耳元でささやく御子柴律。
ドキッとしたその瞬間、夏の日差しは狂ったように暑いのに
すうっと体の熱が引くような気がした。
そして目の前の景色が、急にシャットダウンしたように真っ暗になって――
あれ……あれれ???
「――あ、潤さん!? やべっ、潤さーーーん!!!!!」
私はそのままぷつりと、意識を失っていた――。