本気の恋の始め方

「いや、もうそんな……」



じりじりと近づいてくる彼からじわっと距離を取る私。

なんだか心臓がドキドキしてきた。


どうしちゃったの、私。

やっぱり飲み過ぎた?



「顔、赤いよ」



一段、低くなった声で耳元でささやく御子柴律。


ドキッとしたその瞬間、夏の日差しは狂ったように暑いのに

すうっと体の熱が引くような気がした。


そして目の前の景色が、急にシャットダウンしたように真っ暗になって――


あれ……あれれ???




「――あ、潤さん!? やべっ、潤さーーーん!!!!!」




私はそのままぷつりと、意識を失っていた――。



< 443 / 446 >

この作品をシェア

pagetop