本気の恋の始め方

「そうですか?」

「そうよ」



だって千野君って、たぶん180センチくらいありそうだし。

野菜嫌いのわりには、肌も健康的できれいだし……。



「着やせしてるけど……筋肉質よ――ね……」



そこで、内心しまったと口をつぐむ。



「んん?」



私が口をつぐんだと同時に、彼はニヤリと悪い顔をして私の顔をのぞき込んできた。


あ、やだ。気づかれた。


彼に抱かれたあの夜のことを連想させるようなこと、言ってしまった。



あわてて彼の視線から顔を逸らしたけれど、

「なになに、潤さん。途中でやめないで、言ってみて」

千野君はチャンスとばかりに追求し始める。




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