主さまの気まぐれ-百鬼夜行の王-【短編集】※次作鋭意考案中※
朔と若葉が一緒に過ごす時間は自然に増え、朔と若葉を夫婦に…という考えもあった息吹は、2人が一緒に居る姿を見る度ににまにましてしまっていた。
「ねえ主さま、朔ちゃんは若葉のことをどう思ってるのかなあ」
「…朔に直接聞けばいいじゃないか。俺はお前が朔と若葉を夫婦にしたいならば、それでいい」
「駄目だよ朔ちゃんと若葉の気持ちも考えてあげないと」
両親がそうして画策しているのを知っていた朔は、そんな話をしているのを小耳に挟んでしまい、わざとどすどすと足音を立てて2人の前に姿を現した。
息吹はぎくっとなったが、主さまは素知らぬ顔で朔に隣に座るように言うと、まとわりついてくる弟や妹の頭を撫でている朔の頭のてっぺんから下までを視線で撫でた。
「お、お父様?」
「お前も随分男らしくなった。まだ跡目は譲ってやれないが、お前が望むなら…以前言ったように、若葉を妻に迎えてもいいと思うぞ」
「お父様…俺と若葉はそんなんじゃありません。若葉は幼馴染なんです。短い生の中でも幸せに生きてほしいから…協力できることなら、なんでもします。若葉は…」
そこで言葉を止めた朔は、息を呑んで見つめてくる息吹と主さまを交互に見つめて、ゆっくりと己の考えを口にした。
「若葉は…ぎんに惚れてます」
「え!?や、やっぱり!?主さま、やっぱりそうだったんだよ!若葉は銀さんのことが…」
「…落ち着け。朔…それは若葉自身から聞いたことなのか?」
「直接じゃないけど…一緒に居て若葉を見ていればわかります。じゃないとあんなに落ち込んだり悲しそうな顔をしません。…俺も恋とか愛とかよくわからないけど…若葉は恋をしているような気がします」
朔自身もまた、若葉が先に色恋を覚えて先に進んでしまっていることに焦りを感じていたが、両親に打ち明けた気持ちは真実。
若葉は大切な女の子で、幼馴染で、若葉を傷つけるような男を絶対に認める気にはなれない。
銀はそういう点で完全に範疇外だったが…若葉が銀を選ぼうというのならば…なんとか認める気ではいた。
「そうか…銀を選ぼうというのか。まさに茨の道だな」
「なに言ってるの主さま、私たちだってそうだったでしょ?朔ちゃん、若葉を見てやってね、私…銀さんの説得に行って来るからっ」
主さまの腕に赤子を押し付けた息吹が颯爽と腰を上げて準備に取り掛かる。
銀を無理矢理にでもこの屋敷に連れ帰り、若葉と会わせるつもりでいた。
「ねえ主さま、朔ちゃんは若葉のことをどう思ってるのかなあ」
「…朔に直接聞けばいいじゃないか。俺はお前が朔と若葉を夫婦にしたいならば、それでいい」
「駄目だよ朔ちゃんと若葉の気持ちも考えてあげないと」
両親がそうして画策しているのを知っていた朔は、そんな話をしているのを小耳に挟んでしまい、わざとどすどすと足音を立てて2人の前に姿を現した。
息吹はぎくっとなったが、主さまは素知らぬ顔で朔に隣に座るように言うと、まとわりついてくる弟や妹の頭を撫でている朔の頭のてっぺんから下までを視線で撫でた。
「お、お父様?」
「お前も随分男らしくなった。まだ跡目は譲ってやれないが、お前が望むなら…以前言ったように、若葉を妻に迎えてもいいと思うぞ」
「お父様…俺と若葉はそんなんじゃありません。若葉は幼馴染なんです。短い生の中でも幸せに生きてほしいから…協力できることなら、なんでもします。若葉は…」
そこで言葉を止めた朔は、息を呑んで見つめてくる息吹と主さまを交互に見つめて、ゆっくりと己の考えを口にした。
「若葉は…ぎんに惚れてます」
「え!?や、やっぱり!?主さま、やっぱりそうだったんだよ!若葉は銀さんのことが…」
「…落ち着け。朔…それは若葉自身から聞いたことなのか?」
「直接じゃないけど…一緒に居て若葉を見ていればわかります。じゃないとあんなに落ち込んだり悲しそうな顔をしません。…俺も恋とか愛とかよくわからないけど…若葉は恋をしているような気がします」
朔自身もまた、若葉が先に色恋を覚えて先に進んでしまっていることに焦りを感じていたが、両親に打ち明けた気持ちは真実。
若葉は大切な女の子で、幼馴染で、若葉を傷つけるような男を絶対に認める気にはなれない。
銀はそういう点で完全に範疇外だったが…若葉が銀を選ぼうというのならば…なんとか認める気ではいた。
「そうか…銀を選ぼうというのか。まさに茨の道だな」
「なに言ってるの主さま、私たちだってそうだったでしょ?朔ちゃん、若葉を見てやってね、私…銀さんの説得に行って来るからっ」
主さまの腕に赤子を押し付けた息吹が颯爽と腰を上げて準備に取り掛かる。
銀を無理矢理にでもこの屋敷に連れ帰り、若葉と会わせるつもりでいた。