偏食家のテーブル
ハルカは初めてのステージにまったく飲まれていなかった。それどころか素晴らしい歌声で客を喜ばせていた。
「ス、スゴい」
息を飲むカナに「あぁ、彼女はディーバだな。」とかナントカ言っていたマサトだったが、カナはそっちのけでハルカの歌に夢中になっていた。優しい透明感、いや力強い存在感、いや…もう言葉じゃ表現できないくらいイイ。そうだ彼女の歌はイイ。自分の今までの人生の中で一番にイイ。と、カナが思った時に
「次が最後の曲ぅ。」
と、ハルカが言った。カナは物足りなさの中で、いつのまにか、他の客と同じように声を上げていた。
その日は、カナもハルカも大いに飲んだ。初めてのステージと初めての感動。二人とも記憶が無くなる程に飲んだ。
カナは目を覚ます。と、見慣れない天井が目に映った。
「ここは?」
まだ頭が痛い。
「オウ!オハヨウ。」
猪野がパンツ一枚でキッチンから出てきた。
「エッ!ナニこれ?」
「エッじゃないよ。オマエが誘ったんじゃん。」
ワケがわからないまま、自分の姿を確認する。シーツに包まった我が身をほどくと、生まれたままの姿だった。
「ハダカ!」
「ス、スゴい」
息を飲むカナに「あぁ、彼女はディーバだな。」とかナントカ言っていたマサトだったが、カナはそっちのけでハルカの歌に夢中になっていた。優しい透明感、いや力強い存在感、いや…もう言葉じゃ表現できないくらいイイ。そうだ彼女の歌はイイ。自分の今までの人生の中で一番にイイ。と、カナが思った時に
「次が最後の曲ぅ。」
と、ハルカが言った。カナは物足りなさの中で、いつのまにか、他の客と同じように声を上げていた。
その日は、カナもハルカも大いに飲んだ。初めてのステージと初めての感動。二人とも記憶が無くなる程に飲んだ。
カナは目を覚ます。と、見慣れない天井が目に映った。
「ここは?」
まだ頭が痛い。
「オウ!オハヨウ。」
猪野がパンツ一枚でキッチンから出てきた。
「エッ!ナニこれ?」
「エッじゃないよ。オマエが誘ったんじゃん。」
ワケがわからないまま、自分の姿を確認する。シーツに包まった我が身をほどくと、生まれたままの姿だった。
「ハダカ!」