両想い【完】


「しねえよっ!
それより話せよ、美愛が俺を
無視して帰っちまったんだよっ」


「それはあんたが美愛を大切にしないで
他の女子と仲良くしてるからでしょ
ただでさえ、あんたら、今微妙なのに…
呆れるよ、自分をランチに誘わない
彼氏が笑顔で知らない子と話してる
はい、逆なら?」


……逆なら…そんなの悲しくて怒って…


あぁ…俺は自分のプライドや意地で、美愛を、美愛の気持ちを考えることまで止めてしまってたんだ…


「あんたがバイトを増やしたときに
美愛は何とか理解しようとした、
X'masのためだからって
寂しいけど祐君を分かりたいって…
でも、奢られてばかりでいつも
苦しいって感じてる美愛のこと、
気付いてた?
X'mas、すごいお金かけたって
それを楽しむ二人が笑顔でいなきゃ
意味ないって、あんた、わかんないの?」


俺の腕を振り払い、睨みながら一気にしゃべる。


俺は、また、美愛を傷付けてしまった。


「美愛がバイトしたのは、ひとりが
寂しいからっ!
それと、お金を稼ぐって体験して
感謝をあんたに伝えたいって…
あんた、美愛を見てなさすぎっ!」


そもそも俺がバイトを増やした時に24は空けといてと言えばいいことだった。




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