雨夜の密会
約束の時間、私はあの公園にいた。
「真緒ちゃん!」
傘を差した鳴海さんが笑顔で手を振る。
「鳴海さん……」
初めてデートした時のような恥ずかしさが込み上げてくる。
「待った?」
「ううん」
「どこ行こうか?」
「どこでも……」
「この辺、ヤバい?」
「えっ?」
「旦那さん……」
「あ、えっと、大丈夫だと思うけど……」
和臣さんの会社はこの辺より離れてるから見られる事はないと思うけど……。