雨夜の密会




「うち、来る?」


「えっ?」


「あ、ほら、猫に会いたいかなぁって」


「春夏秋冬?」


「そそ」



鳴海さんはそう言ってクスッと笑った。


それに釣られて私も笑う。



「じゃあ、私、何か作ろうか?」


「いいの?」


「うん」


「買い物行く?」


「うん」



私と鳴海さんは買い物に行くために公園を出た。


微妙な距離。


でも、それでもドキドキしている自分がいた。




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