雨夜の密会
「段ボールはそこに置いてて?」
「あ、うん……」
私は玄関に段ボールを置いた。
「散らかってるけど、どうぞ?」
私は靴を脱いで玄関を上がった。
男性の一人暮らしにしては綺麗に片付いていた。
リビングの棚には沢山の盾やトロフィーが置いてある。
「真緒ちゃん、タオル」
鳴海さんがタオルを渡してくれた。
「ありがとう」
少し乾いている髪をタオルで拭いていく。
鳴海さんはタオルを持って玄関に行った。
「こらこら!大人しくしろって!」
玄関からそんな声が聞こえてくる。
「鳴海さん?」
私は玄関に行き、鳴海さんに声をかけた。
「真緒ちゃん、手伝って?」
「うん」
鳴海さんの隣に行き、その場にしゃがむとタオルで猫の体を拭いていった。