雨夜の密会
葵ちゃんの顔が近付いてきて、俺の唇に葵ちゃんの唇が重なった。
ぎこちないキス。
胸がドキドキと煩い。
「蓮、好き……」
唇を離した葵ちゃんから出た言葉。
突然の告白……。
「一人暮らしの男の部屋に入ったら、どうなるか……わかってるよ……」
「葵ちゃん……」
「蓮の事が好き……。ねぇ、蓮?ここ、触って?」
葵ちゃんはそう言って、俺の手首を掴むと自分の胸に俺の手を持って行った。
「ドキドキしてるのわかる?」
手に伝わってくる葵ちゃんの胸のドキドキ。
「蓮のことを考えると、ここがドキドキしてキューと痛くなるの……」
葵ちゃんは俺の方に上半身を倒して、胸に耳を当てた。