雨夜の密会
「蓮のここもドキドキ言ってるよ……。ねぇ、蓮?」
「ん?」
「私の事、嫌い?」
嫌いなわけないだろ?
葵ちゃんのこと……。
あの時、もしかしたら一目惚れしたのかもしれない。
胸がドキドキしてはち切れそうだよ。
「好き、だよ……」
俺はそう言葉に出して言っていた。
「嬉しい」
葵ちゃんはニッコリ笑うと、また俺の胸に耳を当てた。
「蓮になら抱かれてもいいよ?」
「えっ?」
葵ちゃんが上目遣いで俺を見る。
「蓮、好きだよ……」
「葵ちゃん……」
俺は葵ちゃんの唇に自分の唇を重ねた。
もう止まらない。
葵ちゃんの背中に手を回し、もう片方の手は頭を支える。
角度を変えて、何度も何度もキスをする。
「…………んん」
葵ちゃんの口から漏れた可愛い声、吐息。
俺は葵の体をゆっくりとソファに倒した。