私の彼氏は冷たい彼氏

とはいえ、水族館につけば話は別。
入館料も払ってもらってしまったけど、何を言っても聞かないので諦めた。


「う、わー…」


やっぱり水族館は綺麗で。
沢山の魚が泳いでる姿に目を奪われる。

小さい水槽も、大きな水槽も、どれも綺麗で、色んな光を浴びて気持ち良さそうに泳ぐ魚に、テンションが上がる。
大きなクジラが目の前を通り、顔が緩む。


「綺麗だね！」

「ん」


はっ、とした。

私は遥と来ているんだ。友達じゃない。遥と。

遥も何も言わずじっ、と私を見るから気まずさと、恥ずかしさに目を逸らした。


「ご、ごめん…」

「ん？なにが？」

「遥は水族館なんて楽しくないよね…」

「いや？楽しいよ」


そっか、と意識を遥から、魚たちに戻す。そうすれば、何も考えなくて済む＿＿＿＿…












「笑ってるめぐを見てるのは楽しい」