Realtime:kiss

「そしたらうちの課にお馬鹿トリオが乱入してさ……山中さんに付き合えだの何だの…」



はぁああああぁぁあ!?



「ちょっと何?それ」


「野田真理子、浅野涼子、杉田雅子が、就業中にも関わらず、しなだれ掛かって…、もお、悔しくてさぁ、圭吾が言ってくれなかったら、あたし、飛びかかってたよ。」


「なんて言ってくれたの?」

「『私には心に決めた守りたい大事な人が居ますから、無駄ですよ』って!
きゃっ」


山中さんならシレッと言いそうだわ……


なんか想像出来て、怖いんですけど…


「そしたらさぁ、そんな女、早く別れろっ、自分達の中からひとり選べって。
その言葉に蒼佑君が反応して…
3人を部署から追い出して罵倒したのよ」



「その後、秘書課の給湯室から、お馬鹿トリオの雑談に驚いた」

陽子が言うには、ターゲットが山中さんから蒼佑に移ったと言う。




『あの碕岡って奴、ムカつく。
あたし、あの男、絶対落としてみせる』







< 105 / 266 >

この作品をシェア

pagetop