Realtime:kiss
「奈緒切れ…ちょっと補給させて……」


耳元で甘く囁かれ、その唇は頬を滑りながら私のそれに到達した……



「…ン…ンフン…アッ…」


優しく降り注ぐ甘くキスに身体が熱くなる。


チュッと音を残して離れた唇…


それから抱き締めなおされ、暫くそのままでいた。


「やっぱ、寒いや……車乗るぞ」

そう言って助手席のドアを開けてくれた。


恥ずかしくて、私は黙ったまま車に乗り込んだ。


車の中は暖かい。


「飯、食った?」


何事も無かったかのように普通に聞いてくる蒼佑。


「奈津紀達とさっきまで居酒屋にいたの……」


俯いたまま答えた。


「俺、腹減った」


えっ?


私は反射的に顔を上げ、蒼佑を見た。


「俺、腹減ったぁ!!奈緒?何か作ってよ」



はぁああああぁぁあ?



何を言うかと思ったら…



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