センチメンタル*ガール



「淳平、やっぱり早川俺のこと忘れたって……」



そう言う彼は少し淋しそうな顔を浮かべた。



「みたいだな。でもそんなに変われば、いつも一緒にいねぇと分からねぇって!」



と未だに笑いながらフォローを入れる黒田くん。



「ごめんね、面影はあるからもう少しで分かりそうな気もするんだけど思い出せないや」



あたしはもうこの真正面にいる男の人に謝ることしかできない。



「未紗、バスケばかの奴だよ!」



「あとね、全然勉強できなくてよく呼び出されてたおばかさん!」



と言ってしーちゃんと麻希があたしの耳元で教えてくれた。



そのヒントをもらってあたしはようやく目の前にいる彼が誰だか分かったのだった。


< 202 / 326 >

この作品をシェア

pagetop