センチメンタル*ガール



佑輔の足が止まった場所はあたしの思っていた通り佑輔の部屋で、



でも佑輔は決してライトをつけようとしなかった。



だからあたしがライトのスイッチに手を伸ばしてみたけど、それは佑輔の手によって遮られてあたしも結局ライトをつけることができなかった。



そして沈黙な時間が2人を包んで



佑輔は1度ため息を吐いてからあたしに話しかけた。



「どうして……待ち合わせの場所に来なかったんだよ」



そんなの佑輔が一番分かってるはずなのに。



その答えを聞いて佑輔はいったいどうするの?



もう分かったよ。



佑輔が言ってくれないならあたしが言う。




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