夢なごり~君の声に呼ばれて~
すると、桜井は半分に折れた木刀の片割れを拾い上げ、溜息を吐いた。
「また木刀折っちゃった。折るつもりなかったのに…、またお父さんに怒られるな。あ、お父さん、こっちにはいないから関係ないや」
顔を青ざめていたかと思うと、すぐに笑顔になる桜井。
百面相かよ…。
それより、木刀折るの初めてじゃねぇって…。
有り得ねぇな…、この女。
さて、コイツの処遇はどうするかな…。
俺はそんなことを考えながら、彼女を見つめていた。