雪風‐冷たくさらっていくもの‐
心理研究部、略して心研。僕の所属する部活だ。
部員数5名。うち3名が幽霊部員。
部室に来ている僕ともう一人も実際にちゃんと活動しているかというとそうでもない。
ただお茶を飲んで、少し駄弁ったり読書をしたりと自由にしていて、僕は風乃が部活が終わるのを待っていた。
僕と木葉が部室に来たとき、もう一人の部員の鬼灯さんはいなかった。
とりあえずドアノブに休部と書かれた看板を下げとく。これで鬼灯さんは部室には入ってこないはずだ。たぶん。
「どうしたの、一条。いや、ホントはどんな話するのかわかってるんだ。一条はたぶん前からわかってて、それで今日のことで私に忠告しようと思ったんでしょ」
これだから。自分のことさえ鋭いから、本当に知らなくていい事まで気づいてしまうから木葉のことが嫌いなんだ。
部員数5名。うち3名が幽霊部員。
部室に来ている僕ともう一人も実際にちゃんと活動しているかというとそうでもない。
ただお茶を飲んで、少し駄弁ったり読書をしたりと自由にしていて、僕は風乃が部活が終わるのを待っていた。
僕と木葉が部室に来たとき、もう一人の部員の鬼灯さんはいなかった。
とりあえずドアノブに休部と書かれた看板を下げとく。これで鬼灯さんは部室には入ってこないはずだ。たぶん。
「どうしたの、一条。いや、ホントはどんな話するのかわかってるんだ。一条はたぶん前からわかってて、それで今日のことで私に忠告しようと思ったんでしょ」
これだから。自分のことさえ鋭いから、本当に知らなくていい事まで気づいてしまうから木葉のことが嫌いなんだ。