雪風‐冷たくさらっていくもの‐
「健二はやめとけ。あいつは友人としては最高なんだけど」
「そんなこと知ってるわよ。たった1ヵ月だけど友達だったんだから。でも好きになっちゃったんだから仕方ないじゃない!」
木葉の想いは強かった。思わず英文の手紙に感化されて泣くほどに。泣き疲れて熱くなった頬や、追いかけていった健二とのやりとり。
どれもなんとなくわかる。
木葉は健二に追いかけられるだろうと予想していた。それでも慰めは友人としてのものだとも知っていた。
「あいつは、自分の友人に順位をつけるやつなんだ」
僕は木葉も気づいていただろうことを言った。
「誰とでも平等に仲良くしていたら、その友達同士で何か問題が起こったときに何もできない。だけどどちらがより大切か決めたら、大切な方に味方ができる」
「私の順位は低いわ。そんなのわかってる。でも『友達として』低いなら、もしかしたら……って思った。けど」
「あいつはただの友達想いであって、恋人想いじゃないよ」
「そんなこと知ってるわよ。たった1ヵ月だけど友達だったんだから。でも好きになっちゃったんだから仕方ないじゃない!」
木葉の想いは強かった。思わず英文の手紙に感化されて泣くほどに。泣き疲れて熱くなった頬や、追いかけていった健二とのやりとり。
どれもなんとなくわかる。
木葉は健二に追いかけられるだろうと予想していた。それでも慰めは友人としてのものだとも知っていた。
「あいつは、自分の友人に順位をつけるやつなんだ」
僕は木葉も気づいていただろうことを言った。
「誰とでも平等に仲良くしていたら、その友達同士で何か問題が起こったときに何もできない。だけどどちらがより大切か決めたら、大切な方に味方ができる」
「私の順位は低いわ。そんなのわかってる。でも『友達として』低いなら、もしかしたら……って思った。けど」
「あいつはただの友達想いであって、恋人想いじゃないよ」