雪風‐冷たくさらっていくもの‐
「よう、砂雪」
教室に入ると中学からの友人の五十部健二が軽く手をあげて挨拶した。
「うん、おはよう」
「今日も風乃ちゃんと仲良く登校か?」
ひやかすように健二は言ったが、いつものことなので、僕もいつも通りに返事をした。
「家が隣だからね」
「え、一条くんって清原さんと仲良いの?」
五十部と駄弁ってたらしい浅見木葉が声を上げた。木葉は高校に入ってからの友人で、風乃ととても仲が良い。あまりに仲が良いから僕は木葉が少し嫌いだった。
「幼馴染だからね」
「ふぅん。それだけでふつう年頃の男女が一緒に登校してきたりするかなぁ?」
探るような言いつきも嫌いだ。
すると別のクラスの風乃が僕の後ろに立ってひょこっと教室を覘いた。
「あ、木葉ちゃんおはよー」
笑顔で風乃が木葉に手を振る。
木葉もはにかんで手を振りかえした。
「よっ風乃ちゃん」
「五十部くんもおはよう」
こんな風に僕たちは一日を始める。
教室に入ると中学からの友人の五十部健二が軽く手をあげて挨拶した。
「うん、おはよう」
「今日も風乃ちゃんと仲良く登校か?」
ひやかすように健二は言ったが、いつものことなので、僕もいつも通りに返事をした。
「家が隣だからね」
「え、一条くんって清原さんと仲良いの?」
五十部と駄弁ってたらしい浅見木葉が声を上げた。木葉は高校に入ってからの友人で、風乃ととても仲が良い。あまりに仲が良いから僕は木葉が少し嫌いだった。
「幼馴染だからね」
「ふぅん。それだけでふつう年頃の男女が一緒に登校してきたりするかなぁ?」
探るような言いつきも嫌いだ。
すると別のクラスの風乃が僕の後ろに立ってひょこっと教室を覘いた。
「あ、木葉ちゃんおはよー」
笑顔で風乃が木葉に手を振る。
木葉もはにかんで手を振りかえした。
「よっ風乃ちゃん」
「五十部くんもおはよう」
こんな風に僕たちは一日を始める。