雪風‐冷たくさらっていくもの‐
木葉は1限が始まる前に帰ってきた。頬を少し上気させて、だけど対照的に疲れたような表情で自分の席に着くと、うつむいて誰かが話しかけてくるのを拒否した。
すぐに健二も帰ってきて、僕を見ると笑顔で手を振った。
そして少しだけ心配そうに木葉を見たが、始業チャイムに慌てて自分の席についた。
それから昼休みまでは何事もなかったかのようにすぎていった。
僕は授業を聴きつつ二人の様子を見ていた。
木葉は黒板を見ずに何かを書きつづっていた。
健二は時々木葉を心配そうに見ていた。
僕は二人について少し考えて、それからノートに書き写した小テストの英文の結句を丸で囲った。
すぐに健二も帰ってきて、僕を見ると笑顔で手を振った。
そして少しだけ心配そうに木葉を見たが、始業チャイムに慌てて自分の席についた。
それから昼休みまでは何事もなかったかのようにすぎていった。
僕は授業を聴きつつ二人の様子を見ていた。
木葉は黒板を見ずに何かを書きつづっていた。
健二は時々木葉を心配そうに見ていた。
僕は二人について少し考えて、それからノートに書き写した小テストの英文の結句を丸で囲った。