冬が、きた。
3回生になったから、何かのリーダーさんでもやってるのかな?
…………それより、何ていう曲なんだろう。
表紙見えないかなあ……。
………ちっとも見えない。
慎くんに聞きたいけど、今は集中してるし。
邪魔しちゃだめだよね。
終わるまで待っていよう。
……………。
……………。
……………。
………眠い……………。
こらえきれなくなって、首がかくっと折れた。
ああ、だめだめ。
ちゃんと起きてないと。
と思っても、眠いものは仕方がない。
もう一度首がかくっ、となったところで、慎くんに見つかった。
「………眠い?」
「………すみません」
「はは、謝らなくて良いよ。先に寝ちゃっていいから」
「え、でも……」
「こたつで寝ないって約束したでしょう。僕もすぐ寝るから」
「………うん……」
うそつき。
また遅くまで起きてるつもりだ。
でも慎くんがそう言うなら、素直に寝よう。
「では、お先に寝ます。おやすみなさい」
「おやすみ」