冬が、きた。





………また失敗しちゃった。


私は軽くため息をつきながら、慎くんの匂いがするお布団に潜り込んだ。


……布団が冷たい。


こたつでぬくぬくとしていた体がすうっと冷えていく。


ぶるぶるっと身震いをして、私は目を閉じた。


………結局私、うどん作りに来ただけじゃん。


…………ああ、さむい。




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