FlowerRose



「や、違う、違う、実は…オレ、ファーストキスは…英子だったんだ」

「………は?」



再び同じ状況―



あたしは頭をフル回転させて、一つの答えを頭に浮かべた



「うっそぉぉ!?」

「本当だよ!前の女とは何もしてない!」



頬を真っ赤に染めて主張するカイを、少し可愛いと思えてしまう



「…なぁんだ…良かった…」

「それよりっ!さっさとホテル行こうぜ!!」



グイグイとあたしの腕を引っ張るカイ



「それとこれとは話が別…ムグッ」



言いかけた瞬間、カイの大きな手の平によって、あたしの口は閉ざされた



「さ〜あ、今日のためにとっておきのホテル予約しておいたんだぁ〜♪」

「¥%〆〇∞∠〒※〜!?」



あたしはそのままズルズルとカイに引っ張られ、泣く泣く『とっておき』のホテルへと行く事になった

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