お腹が空きました。






お、

お、


「おおおおおおおお…!」


「…さ、紗耶?何冷蔵庫の前でうなってんの…?」

朝、冷蔵庫に飲み物を入れようと給湯室に向かった由美は、扉を開けたまま興奮している紗耶を発見し、一歩引いて尋ねた…。










ppp。

メールが届いたのは出勤前。


『会社の冷蔵庫。』

そう一言だけ記入された携帯の画面に紗耶は心踊らせウキウキと会社にやってきたのだ。


ワクワクしながら冷蔵庫を開けると、


『室内用 糖分』


とメモを発見。

それが貼られた手のひらサイズの可愛いガラスケースの中に、これまた可愛らしい生キャラメルがコロコロコロンと入っていた。


なんだこれ可愛いーーーっ‼‼


一つ一つ丁寧に包まれた甘いお菓子にキラキラのガラスの器。


紗耶は心の中でセンス良過ぎですーっすごいですーっ!と、杉崎を崇めまくった。




アンティーク調のガラスの器の蓋は半透明になっていて、中に小さな保冷剤が入れられる仕組みになっているらしい。


「(なんてうまい事になっているんだ…。)」


ディスクの隅にちょこんと置くと、なんだか華やかな気持ちになって紗耶は自然と背筋がのびた。







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