お腹が空きました。
◆
「杉崎さーん。フルーツ大量に切って今日は何つくるんですかー。」
「当てて見ろよ。」
いつものように杉崎の部屋のカウンターに肘を付き、紗耶が質問する。
…杉崎との妙な関係はひっそりと続き、気が付いたら1ヶ月程経過していた。
杉崎はパイナップルを切る手元を見たままニヤリと笑う。
「ドライフルーツケーキ、抹茶シフォンケーキ、ミルフィーユ、イチゴ大福ときたら….、今日はフルーツパフェとかですか?!」
紗耶は頭の上に今までの配給品を思い出し、分かったっ!とばかりに目をキラキラさせた。
なんとなく週一で行なわれる杉崎スイーツの会。
会員一名。
定位置化してきているこの席に、紗耶はすでに妙な愛着すら湧いていた。