お腹が空きました。








「杉崎さーん。フルーツ大量に切って今日は何つくるんですかー。」

「当てて見ろよ。」

いつものように杉崎の部屋のカウンターに肘を付き、紗耶が質問する。


…杉崎との妙な関係はひっそりと続き、気が付いたら1ヶ月程経過していた。


杉崎はパイナップルを切る手元を見たままニヤリと笑う。

「ドライフルーツケーキ、抹茶シフォンケーキ、ミルフィーユ、イチゴ大福ときたら….、今日はフルーツパフェとかですか?!」

紗耶は頭の上に今までの配給品を思い出し、分かったっ!とばかりに目をキラキラさせた。


なんとなく週一で行なわれる杉崎スイーツの会。

会員一名。

定位置化してきているこの席に、紗耶はすでに妙な愛着すら湧いていた。





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