お腹が空きました。
首をかしげる杉崎に紗耶は変わらずクスクスと笑った。
…
ミントを飾ったロールケーキをお皿に乗せて、二人はいつものようにテーブルに向かい合って座った。
フォークをふわっと入れて、ゆっくりと口の中に入れ紗耶は味わう。
…んーーーーーーっ!!!!
紗耶は幸せそうに目をぎゅっとつむり笑顔を溢した。
生地は卵の味がしっかりしてるのにびっくりするぐらいふわっふわ。
これでもかと言うぐらいいろんなフルーツがたっぷり。
中のクリームがこれまた濃厚なのに後味さっぱりで軽い。
「んんっ、んんっ、!…っ何個でもいけそうですーっ!!…あれ、なんか入ってますかこのクリーム。」
もぐもぐと口を動かしながら紗耶は口元に手を添えて首を傾げた。
杉崎も綺麗にフォークを入れながらニヤリと笑う。
「ばれたか。分からねぇように入れ込んだと思ったんだがな。ホワイトチョコを練り込んである。」
「ホワイトチョコ!ああなるほど!」
ふわんと広がる独特のコクに、紗耶は頷きながらまたパクパクと口にロールケーキを詰め込んだ。
「んぐんぐ…っ、あ、ちょっとご相談なんですが。」
「ん、なんだ?」
杉崎が顔を上げ、フォークを置く。