お腹が空きました。





「怖いよスーちゃーーーん!」

「走れ紗耶!」


関わらないが吉。


砂奈子と紗耶は胃に入ったもので気持ち悪くなりながらも出来る限りの力でダッシュした。


うわーっうわーっ!


いままでに見知らぬ酔っ払いに追いかけられるなんて、経験した事ない。

こんなこともあるのかと、紗耶は内心びっくりとパニックで大変な事になっていた。


どこまで来ているのかとこわごわ振り向くと、逃げるネズミを追いかける猫のようにそれはそれは楽しそうな顔をして男達は走って来ていた。


ひーっ!


怖い怖い怖い怖い怖い…っ‼

これ、逃げるの逆効果なんじゃ…っ⁈と思いながらも走り続ける紗耶に、

「紗耶そっち!」

「え…?!」

砂奈子がそのまま走れと言わんばかりに前方を指差す。



どういう意味⁈と、前方から砂奈子に視線を戻すと。


「…居ないーーっ‼」



私の周りは鬼畜ばっかりか!と泣きそうになりながら紗耶は止まる事なく走り続けた。



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