お腹が空きました。


「待てってーっ。ほらーもっと早く走んないと追いついちゃうよーー?」

ニヤニヤしながら追って来る二人。

普段走る事が少ない紗耶の足はもう限界を迎えていた。

無理、もう無理…っ

なんで私こんなことに…っ


誰か…

誰か…っ


「す…っっ!」


杉崎さーーーんっっ!!



本格的に泣きそうになってきた紗耶の腕を、

パシンっ


「⁈」

「こっち。」


何処かで見た事のある人影が引いたーー。








「どうもありがとうございました。」


実行委員会がパトカーを見送りながら頭を下げる。

その横で紗耶達はげっそりと力を抜いた。

砂奈子が呼んだ係りの人と警察が何やら喋ったあと、二台目のパトカーも立ち去る。

思いのほか大事になってしまって、紗耶はすまなそうに実行委員会の人を見上げた。

「すみません、なんだか水をさしてしまったみたいになって…。」

何を言い出すの!と係りのTシャツを来たお姉さんが目を丸くする。

「あなた達は全然悪くないわよ!それにあいつらは“部外者”だったからね。ある意味ラッキーだったかも。万引き犯を捕まえたぐらいの気持ちでいてね。」

そう言ってニッコリ微笑えまれたので、紗耶も困ったような顔をしながら微笑み返した。










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