お腹が空きました。


「うーん………。」


ぶくくくと耳の下まで湯船に沈み、紗耶は思った。


「(もう、考えすぎてよく分かんない…。)」




【…って感じなんですが、ミドリちゃんどう思う?】


風呂上がり。もうわけが分からなくなった紗耶はこんなときの神頼みだと高校からの友人ミドリにラインで文章を送る。

ピロンと軽い音を立てて返って来た返事は、


【しるかいな。】




…。


あっけない一行に、紗耶は涙目になりながらスマホにタッチする。


【そんなこといわないで!】


【いわないでっていったって、私が知るわけないじゃない。…とりあえず良介の事でずるずる落ち込んでなくてよかったわ。】


良介?


ああ、そういえば、別れてまだ2カ月ほどだったなと紗耶はベットで寝がえりをうちながら思った。


たぶん、そこまで落ち込まずにいれるのは杉崎のおかげなんだろうと冷蔵庫に視線を送りながら紗耶は困ったような顔でほほ笑む。


【とにかくさ、紗耶明日その人と一緒にでかけるんでしょう?】

【うん。】

【じゃあさ、質問。

その人と一緒にいて嫌じゃないかどうか。】


【全然嫌じゃないよ!】



【じゃあ、明日一緒に出かけるの、嬉しい?】


紗耶はぴたりと動きを止める。



「…。」

杉崎さんとケーキ関係なしで出かけるの…。




【嬉しい…かも、、】



【ん、(笑)とりあえず、そんな難しく考えないで、明日楽しんでおいで。】






…紗耶はその晩、


ドキドキしながらやっとの事で眠りについたのだった。








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