複雑な感情、365日。
体育部門

怪我













体育部門当日。

図学のあたしは決勝審判という
仕事を任された。

その前に、あたしの出る種目は

100m走、ムカデリレー、大縄と

主な種目はこれぐらい。

普通に運動して応援する感じ。

面倒臭いっちゃ面倒臭いけど
まあ勝ちたいから頑張る。


―――数時間後。

開会式と準備運動が終わり
長距離走。

その次が100・150m走だ。

そろそろ召集場所に行かないとな。

そう思い立ちあがりのそのそと
引きずるように歩く。

すると後ろから

「一緒に行こうって
言ったじゃん!」

ぶぅと頬を膨らませた涼香が
駆け寄ってきた。

「あ、ごめん。忘れてた」

「ひどっ」

グサッと、
相当ショックだったのか
黙り込んでしまった。

召集場所につき、その場で待機。

これもまた退屈だった。

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