†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ
ベッドの上で穏やかに抱き合うあたし達。
彼の繊細な愛撫に酔いしれて、何度も意識を飛ばしそうになって……。
「あっ……れ、ん…」
「樹里……」
体の一番深い場所で彼を感じて、思わず逞しい背中に爪を立ててしまう。
しっとりと重なり合う、汗ばんだ肌。
離れたくないと言わんばかりに彼と密着した腰。
時折、優しく額や頬にキスをされ、キュンと胸が締め付けられた。
「れ、ん……あたし…」
「あぁ……俺も…」
ゆっくりと激しく動き出す彼。
あたしはただ彼にしがみついて……
二人で真っ白な世界に意識を手放した。