†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ

ベッドの上で穏やかに抱き合うあたし達。




彼の繊細な愛撫に酔いしれて、何度も意識を飛ばしそうになって……。




「あっ……れ、ん…」




「樹里……」




体の一番深い場所で彼を感じて、思わず逞しい背中に爪を立ててしまう。




しっとりと重なり合う、汗ばんだ肌。




離れたくないと言わんばかりに彼と密着した腰。




時折、優しく額や頬にキスをされ、キュンと胸が締め付けられた。




「れ、ん……あたし…」




「あぁ……俺も…」




ゆっくりと激しく動き出す彼。




あたしはただ彼にしがみついて……




二人で真っ白な世界に意識を手放した。




< 10 / 179 >

この作品をシェア

pagetop