幸せまでの距離
「俺、メイちゃんには嫌われちゃってるかもしんないけどさ」
ショウマはサラダ用におろした割り箸を右手で振り回し、
「リクとメイちゃんのこと、応援する!!」
「えっ!?」
自分がショウマの恋愛観に理解を示したからといって、ショウマに無理矢理、メイとの恋を応援されたくないとリクは思った。
「メイちゃんは今まで関わったことないタイプだけど、いつかはあの子のこと理解できるような気がする。
リクの好きな子だし、メグルちゃんの言ってたことも分かるんだ。
メイちゃんはああいう態度を貫くことで自分を守ってる、っていうの……。
リクも言ってたけど、メイちゃんにも悪気はないみたいだし、ね」
ショウマは及び腰ながらもメイの内面を理解してくれた。
長い間、両親からメイとの関わりを快く思われていなかったリクにとって、周囲のあたたかい理解はとてもありがたいものだ。
「ありがとう、ショウマ……」
嬉しすぎて、それ以上言葉にならない。
“ショウマとは、やっぱりうまくやっていける……”
ショウマとのやり取りが落ち着くと、ずっと心の片隅にあったメイとの気まずい別れのシーンが膨らみはじめた。
リクは不安げに顔を曇らせ、ケータイで時間を確認する。