幸せまでの距離
《話せば楽になる》
《好き同士なんだから、絶対にお互 いの間で隠し事は無しにしよう》
そういった言葉をよく聞くが、好き な相手に対してそれを確実に守れる 人は、はたしてどれだけいるのだろ う。
もちろん、それも愛情のひとつかも しれないし、互いにさらけ出せる関 係ほど楽なものはないだろう。
だが、メイにとって、自分の身に起 きた全てをリクに話すという行為 は、苦痛以外の何物でもなかった。
言って楽になるのならば、すでにリ クにも明かしている。
過去を口にしたらよけいに傷を深く するから黙っているのだ。
ミズキとメグルはそれを分かってい たから、リクに対してもメイの過去 を知らないそぶりを見せている。
それに、女性にとって、性的な被害 にあったことを口にするのは、人前 で服を脱げと指示されているのと同 じくらい耐えられないことである。
その被害状況など、好きな人には絶 対に知られたくないと願うもの。
リクはそういうことを察すれなく て、モヤモヤしていた。
「リク、外いこ!
一人で行くなんて嫌だし」
悩んでばかりいて合宿を楽しめてい ないリクを見かね、ショウマはリク を強引に外に連れ出した。
《好き同士なんだから、絶対にお互 いの間で隠し事は無しにしよう》
そういった言葉をよく聞くが、好き な相手に対してそれを確実に守れる 人は、はたしてどれだけいるのだろ う。
もちろん、それも愛情のひとつかも しれないし、互いにさらけ出せる関 係ほど楽なものはないだろう。
だが、メイにとって、自分の身に起 きた全てをリクに話すという行為 は、苦痛以外の何物でもなかった。
言って楽になるのならば、すでにリ クにも明かしている。
過去を口にしたらよけいに傷を深く するから黙っているのだ。
ミズキとメグルはそれを分かってい たから、リクに対してもメイの過去 を知らないそぶりを見せている。
それに、女性にとって、性的な被害 にあったことを口にするのは、人前 で服を脱げと指示されているのと同 じくらい耐えられないことである。
その被害状況など、好きな人には絶 対に知られたくないと願うもの。
リクはそういうことを察すれなく て、モヤモヤしていた。
「リク、外いこ!
一人で行くなんて嫌だし」
悩んでばかりいて合宿を楽しめてい ないリクを見かね、ショウマはリク を強引に外に連れ出した。