幸せまでの距離
10分もしないうちに、コンビニの にぎやかな照明が二人を迎えた。

店内まで残り数歩というところで、 ショウマは足を止めリクに振り向 く。

「リク。昨日はありがと」

「……ああ。別に、礼言われるほど じゃないって。

ショウマそうとう酔ってたし、あの まま店でバイバイしてたら、メグル ちゃんが困っただろうし」

「そうじゃなくて」

ショウマは片頬だけで笑い、

「俺の恋愛話、嫌な顔せず聞いてく れて、ありがと。

引かれるの覚悟で言ったけど、否定 しないでくれて、ありがたかった。 マジで」

「引かないけど、覚悟して話してた んだ。

酔っ払った勢いで話してるんだとば かり……」

つい、本音がこぼれる。

ショウマはわざとらしく右手をオデ コに当て、

「そんなわけないじゃん。

酒飲んだって、意識失うほど酔わな いって。

リクなら……って思ったから言えた んだし」

「……俺のこと、信頼してくれてる んだ。

何でそこまで? 昨日知り合ったば かりなのに」

メイとの係わり合いで自信を失って いるリクは、弱々しい声でそう尋ね ずにはいられなかった。

< 145 / 777 >

この作品をシェア

pagetop