幸せまでの距離
店内をくまなく見回るのはもちろ ん、4人は目を皿のようにしてホテ ルまでの道も辿っていく。
意外にもアッサリ財布は見つかっ た。
そこにあるのが不自然な長財布が、 側溝の近くに落ちている。
だが、リクが安心したのも束の間 で、現金は見事に抜き取られてい た。
カード類は盗んでも使えないと思っ たのだろう、最初これを拾った人間 は金だけを抜いて財布を捨てたよう だ。
昨日渡された学生証が中からはみ出 していて、それを見たリクは、財布 を一緒に探した彼女の名前が南アカ ネ(みなみ・あかね)だということ を初めて知った。
「ま、当然だよね。
交番に届ける善人なんて少ない。
あんたの不注意だよ」
ショウマはサラッとアカネに追い打 ちをかける。
「ショウマはいつも言い過ぎ!
人の物盗むヤツが悪いに決まってん じゃん!
落ちてるから盗むーなんて、理解で きないし!」
リクはショウマの発言を注意した が、財布の持ち主・アカネは涙目で 首を横に振り、
「いいよ、その通りだから。
お金がないのは困るけど、財布だけ でも見つかってよかった……」
アカネはリクから手渡された長財布 を、高価な家宝を手にするかのよう に胸に当てた。
意外にもアッサリ財布は見つかっ た。
そこにあるのが不自然な長財布が、 側溝の近くに落ちている。
だが、リクが安心したのも束の間 で、現金は見事に抜き取られてい た。
カード類は盗んでも使えないと思っ たのだろう、最初これを拾った人間 は金だけを抜いて財布を捨てたよう だ。
昨日渡された学生証が中からはみ出 していて、それを見たリクは、財布 を一緒に探した彼女の名前が南アカ ネ(みなみ・あかね)だということ を初めて知った。
「ま、当然だよね。
交番に届ける善人なんて少ない。
あんたの不注意だよ」
ショウマはサラッとアカネに追い打 ちをかける。
「ショウマはいつも言い過ぎ!
人の物盗むヤツが悪いに決まってん じゃん!
落ちてるから盗むーなんて、理解で きないし!」
リクはショウマの発言を注意した が、財布の持ち主・アカネは涙目で 首を横に振り、
「いいよ、その通りだから。
お金がないのは困るけど、財布だけ でも見つかってよかった……」
アカネはリクから手渡された長財布 を、高価な家宝を手にするかのよう に胸に当てた。