幸せまでの距離
そんなことを言われるなんて心外だ と、リクはムキになる。

ショウマは興奮しかけたリクをなだ め、

「そんな必死に否定しなくても分 かってるって。

メイちゃんに一筋ってことも、リク 見てたら嫌ほど伝わってくるし。

…………でも、アカネちゃんに優し くしてるリク見てたら、メイちゃん のこと少し可哀相になったわ」

「優しくって、そんなつもり……」

リクは語気を強める。

困っている人を放っておけないだけ だ。

メイ以外の女性に媚(こ)びを売る つもりもない。

「今はそれで大丈夫かもしんないけ ど、この先リクのそういう無自覚さ がメイちゃんを傷つけちゃうってこ とがあるかもよ?」

「えっ……」

メイを傷つける。

それだけはしたくない。

するつもりもない。

「メイのこと、大事にしたい……」

「分かってるって。だからあえて 言ったの。

オブラートに包むっていうのが苦手 だからストレートな言い方になっ ちゃったけど、悪気はないから」

ショウマはそう言い残し、部屋に 戻ってきた他のメンバー達の会話に まざっていった。

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