幸せまでの距離
「二週間って……」
メイはそれ以上言える言葉が見つか らなかった。
メグルとその“彼”が、どの程度親 しかったのかも分からない。
メグルは指先で自分のジャージの袖 をもてあそび、
「あたしがまだ学生だったら、うま くいってたのかも……。
就職したこと後悔はしてないけど、 イヤなこともけっこうあるし、家と 店の間を行き来するだけの生活で、 つまんない。
その彼氏に対してもね、仕事仕事っ て、何でも仕事を言い訳にして誘い も断ってた。だからフラれるの当た り前。
もっと自由の身だったらよかった なぁ……」
「後悔してないって、ウソじゃな い?
そんなにイヤなら辞めた方がいい じゃん。
フリーターやってるヤツいくらでも いるし、何か問題ある?」
メイはサックリ言った。
「メイはそう言うと思った。そこま でハッキリ言われると逆にスッキリ する!」
メグルはカラッとそう言った後、 困ったように目を細め、
「散々グチった後にこんなこと言う のも矛盾してるんだけど、一度でも 『嫌だから辞める!』って不都合な ことから逃げちゃったら、この先何 があっても逃げるクセがつきそう で、イヤなんだよね」
メイはそれ以上言える言葉が見つか らなかった。
メグルとその“彼”が、どの程度親 しかったのかも分からない。
メグルは指先で自分のジャージの袖 をもてあそび、
「あたしがまだ学生だったら、うま くいってたのかも……。
就職したこと後悔はしてないけど、 イヤなこともけっこうあるし、家と 店の間を行き来するだけの生活で、 つまんない。
その彼氏に対してもね、仕事仕事っ て、何でも仕事を言い訳にして誘い も断ってた。だからフラれるの当た り前。
もっと自由の身だったらよかった なぁ……」
「後悔してないって、ウソじゃな い?
そんなにイヤなら辞めた方がいい じゃん。
フリーターやってるヤツいくらでも いるし、何か問題ある?」
メイはサックリ言った。
「メイはそう言うと思った。そこま でハッキリ言われると逆にスッキリ する!」
メグルはカラッとそう言った後、 困ったように目を細め、
「散々グチった後にこんなこと言う のも矛盾してるんだけど、一度でも 『嫌だから辞める!』って不都合な ことから逃げちゃったら、この先何 があっても逃げるクセがつきそう で、イヤなんだよね」