幸せまでの距離

昨夜、ショウマのアパートに向か う途中、ショウマのケータイにこ んな連絡があった。

まずは、メグルからメイが見つ かったという知らせが来た。

その直後、ミズキからも「メイを 探してくれてありがとう」といっ た内容の電話が来て、ショウマは それぞれに当たり障りない返答を していた。

おそらく、リクのケータイにも彼 女達から同様の連絡が来ていたの だろうが、リクのケータイは充電 が切れていたので受信すらままな らなかった。

いや、それ以前の問題だろう。

もし、ケータイが使える状態でミ ズキやメグルから連絡を受けて も、リクは今までのように素直な 対応は出来なかったかもしれな い。

睡眠中、ショウマはリクのケータ イを充電しておいてくれたよう だった。

リクとショウマは同じキャリアの ケータイを使っている。

リクはベッドに横たわったまま、 電源オフ状態で充電が完了してい るケータイに手を伸ばす。

コンセントにつながれた充電器を 外し、電源を入れた。

“電池切れするまでケータイ使っ たの、久しぶりだな……”

電源オンの状態になり、不気味な ほど真っ黒だった画面は明るさを 取り戻す。

しばらくすると、充電切れの間に 送られてきたのだろうと分かる メールが続々と届いた。

ミズキからの、一同解散メール。

メグルからの、メイが見つかった という知らせ。

そして最後に、ミズキからお礼の メールが来ていた。

《港の方まで探しに行ってくれた んだね。ショウマ君に聞いてビッ クリしたよ。

他にもいろいろと遠くまで行って くれたんだよね、ありがとう。

そのことメイが知ったら、きっと 喜ぶね。

いつか、リク君の想いがメイに届 くといいな……》
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