幸せまでの距離

ショウマはうんざりした顔でため 息をつく。

「父のせいで、見逃したテレビど れだけあったか分かんないよ。

友達と約束してても、急に予定狂 わされるから、ドタキャンせざる を得なくて、学校では悪口言われ たりしたし……。

我慢できなくて時々反抗してたけ ど、反抗したら反抗したで『大黒 柱に逆らうのか! 誰が飯食わし てやってると思ってん だー!!』って言いながらビンタ してくるし……」

ショウマの目はそこで、急激に暗 さを帯びた。

「俺が父に反発した夜、母と父 は、必ずケンカになってさ。

……ううん。あれはケンカじゃな い。

母が一方的に、父に責められてた んだ……」
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