幸せまでの距離

そう聞いて、リクはいたたまれな くなった。

「そんなの、あんまりだよ!

ショウマの父さんは、なんでそこ までショウマを突き放すの?

小学生の時から反抗するのをやめ て、ずっと親の言うこと聞くよう にしてたんでしょ?

なのにっ……」

「ごめんな、そんな顔させて」

悲しみに満ちた顔のリクに、ショ ウマは謝った。

「たしかに、母が父にすがる姿を 見てから、父に反発するのはやめ たよ。

でも、一度築かれた確執(かくし つ)は簡単には消えないんだろう な……。

それか、口には出さないようにし てたけど、父への反抗心が無意識 のうちに表情や雰囲気に出てたの かもしれないし。

隠しきれてた自信も、ないし」

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