幸せまでの距離
「まずは、メイちゃんの実の父親 に会おう。
出来ることなら、メイちゃんと交 流してくれるようお願いしてみた りしてさ」
「うん……!」
それがメイに必要なことならば、 全力で動きたいとリクは思った。
「親の愛を信じられるようになっ たらメイちゃんの傷も癒えて、リ クや今の家族に対して、素直に向 き合えるようになるよ。
メイちゃんも、自分自身を否定す る気持ちが薄まるだろうし」
リクはしばらく考えた後、気掛か りなことを口にした。
「ショウマの言う通り、メイが実 の親に会うのは俺も賛成。
でも、ひとつ問題があるよ。
メイの父親がどこに住んでるの か、今は分からない」
「そうなんだよなー……」
ショウマは固く腕組みをし、しば らくうなった。
「時間がかかるかもしれないけ ど、メイちゃんの実の母親を探す しかないな!
離婚したとはいえ、元旦那の住ま いくらいは知ってるだろうし。
それに、もし可能なら、メイちゃ んを引き取って育ててた理由も聞 き出したいとこだよな」
「質問したとして、おばさんはそ んなことまで話してくれるかなぁ ……」
リクはメイの実母・翔子の顔を思 い出した。
彼女がメイを引き取った理由。
リクもそれを知りたいし、質問し て翔子から良い答えを引き出した い気持ちもあるが、訊くのが怖い 気もする。