きのこうどん
クローバー。正式名称はシロツメクサになるのかな。茎は地をはう多年草。夏に白色の蝶形花をつける身近な植物だ。
「四葉、四葉…っと。」
ボクらは一枚一枚確かめるようにガードレールわきで四葉のクローバーを探した。2人で探していると不思議なことに気がついたんだ。
「あったよ!」
「こっちにもあった!」
ここのクローバー。どれもこれも四葉だ。幸せになれるって幸運の葉がたくさんある。
「ここ、たくさんあるね。」
「うん。」
「おかーさん。ここ、四葉がたくさんあるー。」
ちこが、後ろの母たちに向かって叫んだ。
「あっ!」
ボクは、さらにすごいものを発見した。五つ葉だ。彼女に見せようと勢いよくちぎった。
「ちこ、ほら見てよ。五つ葉だ。もっと、もっと幸せになれるよ。」
ボクは葉の数が多ければ多いほど幸せになれるんだと思っていた。四つの葉で幸せだから五つの葉はもっと幸せになれるんだって。
「あ、だめよ。五つ葉は。」
「なんで?」
「五つ葉に触った人は不幸になるのよ。」
「え?そうなの?」
「そうよ。」
ボクはずいぶんと根拠のないおまじないに弱かった。
手に持った五つ葉を見つめ一個だけ葉を抜こうとした。そんなことしても触った事実は変わらないのに。
「幸せはたくさん望んだら逃げてくんだって。」
「四葉、四葉…っと。」
ボクらは一枚一枚確かめるようにガードレールわきで四葉のクローバーを探した。2人で探していると不思議なことに気がついたんだ。
「あったよ!」
「こっちにもあった!」
ここのクローバー。どれもこれも四葉だ。幸せになれるって幸運の葉がたくさんある。
「ここ、たくさんあるね。」
「うん。」
「おかーさん。ここ、四葉がたくさんあるー。」
ちこが、後ろの母たちに向かって叫んだ。
「あっ!」
ボクは、さらにすごいものを発見した。五つ葉だ。彼女に見せようと勢いよくちぎった。
「ちこ、ほら見てよ。五つ葉だ。もっと、もっと幸せになれるよ。」
ボクは葉の数が多ければ多いほど幸せになれるんだと思っていた。四つの葉で幸せだから五つの葉はもっと幸せになれるんだって。
「あ、だめよ。五つ葉は。」
「なんで?」
「五つ葉に触った人は不幸になるのよ。」
「え?そうなの?」
「そうよ。」
ボクはずいぶんと根拠のないおまじないに弱かった。
手に持った五つ葉を見つめ一個だけ葉を抜こうとした。そんなことしても触った事実は変わらないのに。
「幸せはたくさん望んだら逃げてくんだって。」