Diva~見失った瞬間から~

曲創りは、想像を絶する大変さだった。

でもそれと同時に、凄く楽しかった。


「鈴。曲、出来たんだけど…。」

私が曲を創る間、

鈴は何も言わなかった。

本当に私に任せてくれていて、

私は内心凄く嬉しかったんだと思う。


「ん?見して見して!てか聴かして!!」

楽譜を持つ私に鈴は練習室の中にある

ピアノを指差して言った。


「え、歌うの?」


「うんっ!カナなら出来るっ!」

まさかの弾き語り?むずっ…!


「ホラホラーっ!早く早く♪」


「分かったから…。」

私は鈴によって

ピアノの椅子に座らせられる。


ピアノの白い鍵盤に手を添えると、

そこは冷たかった。


「………すぅ…。」

息を大きく吸い、私は弾き始める。

鈴との、"始まりの歌"を。

"Divaのスタート"を。





< 251 / 500 >

この作品をシェア

pagetop