Diva~見失った瞬間から~
「まぁ良いじゃねぇか。
で?鈴。"Diva"の由来は?」
柚唯君は鈴にキリッとした顔で聞く。
「……イタリアって、音楽が盛んでしょ?
だから、イタリア語が良いなぁって。
意味を"歌姫"にしたのは…
カナがあたしの前で歌った瞬間。
カナが…他の何でもない、
"歌姫"に見えたからだった。」
私が、歌姫に見えたから?
鈴の目には…私なんかが歌姫に見えたの?
「へぇ。良いじゃねぇか。奏乃は?」
「え?」
「何かアーティスト名考えてる?」
「ううん。全然だけど…。」
「じゃ、"Diva"で決定だな。」
え、マジで?
「えっ!?ホントに!?
ありがとーう!しゃちょー!大好きー!」
「へいへい。ありがとさん。
奏乃は、名前はこれで良いか?」
柚唯君は私に確認を取るように言う。
「……はい。」
断る理由は無かった。