Diva~見失った瞬間から~
「…まだ、分からねぇのか?」
葉月君の眉間に皺が…(汗)。
わっわっ…(汗)。
何だか今度は少し不機嫌な感じだ。
「ご、ごめんなさい…。」
思わず謝ってしまう。
「……カナ、自覚しろ。
お前かなり鈍い。鈍感だ。」
「……(汗)。」
そう言われましても…。
私には何故自分が
鈍感だと認識されているのか
全然その理由が思い付かない。
「……はぁ。」
………溜め息つかれた(ーー;)。
「教えてやるから、1回で理解しろよ。」
「は、はい。」
王子のくだりが
すっかり頭から抜けた私は、
葉月君との距離にまた体温を上げる。
「俺がカナにだけ優しくするのは、
それは。」
「……。」
「カナの事が、好きだから。」