愛のガチ契約
どこまでも鋭い。
確かにそうなのだ。
本題的用があるのは実は鞠ではない。

見抜いていたか。

「麹町家は口も巧い…
存じ上げなかった。申し訳ない。
…やはり麹町家はすばらしい」



「だから!
鞠はやらねぇっつてんだろ、眼鏡」

「右に同じく。
鞠はあんたになんか渡さない」


キッと飴子と優希は飯田邸の一人息子を睨んだ。

飯田は営業事に入ることでその場をしのいだつもりだったのだか。


(どうもこの二人、欲しいの意味をはき違えてやがる)

麹町家の令嬢は二人を嬉しそうに柔らかくほほえんでいる。

元ヤンとのっぽの黒髪が
そんなに大切なのか。



それと…もしや、
いや。もしではない。
あの二人は。


あの元ヤンとのっぽのロング…
見比べさせれば堂々と馬と鹿を間違えるだろう。

つまり馬鹿…
アホコンビなのだ。

無言で飯田は二人にとって図星的なレッテルを飴子と優希に貼り付けた。


(これは案外使い易いかもしれない)

飯田は心の中で口を緩ませた。
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