愛のガチ契約
「まぁいい。今日の目的はあの学園についてだ。先の和室で話に入ろう」

飯田はつい、と前を向くと高そうな障子の前で止まる。

「中で下の者に茶を入れるように言ってある。私が着替えるまで少々時間をいただきたい。よろしいですかな、ご令嬢」

飯田は鞠を挟んでいるバカコンビも含めて軽く頭を垂れる。



━勿論、麹町家にしか目を向けてないように振る舞っているように。


「えぇ。構いませんわ。」

鞠は営業スマイルを飯田の一人息子に向ける。


「では、失礼いたします。
蓮見。中までお通ししろ」

「かしこまりました、坊ちゃま」

蓮見は深く頭を下げて御意を伝える。

一人息子は執事の蓮見に命令を告げると障子の前を去っていった。
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