俺と初めての恋愛をしよう
「こんなに遅くなってごめんなさい」
「流石に緊張したな。でも、感じのいい家族だったな。いいご両親だ。……ただ、お前の妹は許せん」
「ちょっと言葉が滑っただけです。許してやってください」
「おっさんって、俺が一番気にしていることを」
「今度、部長が気にしているから絶対に言わないで、って言っておきます。機嫌を直してください」
「……ここ」
後藤は自分の口に指をさし、今日子に強請った。周りを確認して、今日子は後藤に顔を寄せる。
「もう」
望み通りにキスをすると、途端に機嫌が直り足取りも軽く歩き出した。
俺様な後藤だが、心の底から優しく、思いやりがある。
今日子はこの繋いだ手を離さないようにこれから自分を磨かなくてはいけない。知性を磨き、内面も磨こう。
帰りの電車もすいていて座ることが出来た。
アルコールが入っているのと、疲れもあるのか後藤が眠っていた。
目にかかる髪をそっとどかし、寝顔を見つめる。
切れ長の目、筋の通った鼻、少し厚めの唇。この全てが今日子の物。今日子の男だ。
「何をじっと見ている?」
パッと目を明け、今日子をびっくりさせる。
「やだ、起きていたんですか?」
「寝てたよ?視線を感じて起きた。何見てた?」
「ん?綺麗な顔をしているな。と思って見惚れてたんです」
「ふん、くだらない。……それより、寝たからすっきりしたな。帰ったら、ご褒美な? 今日子?」
「……ん!?ちょっ……と」
耳元で言った後、俊介は今日子の耳たぶを舐め、甘噛みをした。
周りを気にすることも出来ず、ただ下を向いて寝た振りをするほかなかった。
顔を上げられずにいると、今日子もいつの間にか本当に寝てしまっていた。
後藤に揺すられて、目を明ければ降りる駅一つ前だった。
「次降りるぞ」
「はい。本当に寝ちゃった」
後藤の肩にもたれたまま覚めきらない目をあけていようと懸命になる。
「今日子?また寝たらダメだぞ?もう次の駅だからな」
「はい」
降りる駅名のアナウンスが流れ、ようやくハッキリと目も体も覚めた。
駅からマンションまでは歩いて10分程だ。
改札を出て、自宅へと歩き出す。
「何か買っていくものは?」
「ん~」
冷蔵庫の中身を思い出しながら、明日の朝食に足らない物はないか考える。
「流石に緊張したな。でも、感じのいい家族だったな。いいご両親だ。……ただ、お前の妹は許せん」
「ちょっと言葉が滑っただけです。許してやってください」
「おっさんって、俺が一番気にしていることを」
「今度、部長が気にしているから絶対に言わないで、って言っておきます。機嫌を直してください」
「……ここ」
後藤は自分の口に指をさし、今日子に強請った。周りを確認して、今日子は後藤に顔を寄せる。
「もう」
望み通りにキスをすると、途端に機嫌が直り足取りも軽く歩き出した。
俺様な後藤だが、心の底から優しく、思いやりがある。
今日子はこの繋いだ手を離さないようにこれから自分を磨かなくてはいけない。知性を磨き、内面も磨こう。
帰りの電車もすいていて座ることが出来た。
アルコールが入っているのと、疲れもあるのか後藤が眠っていた。
目にかかる髪をそっとどかし、寝顔を見つめる。
切れ長の目、筋の通った鼻、少し厚めの唇。この全てが今日子の物。今日子の男だ。
「何をじっと見ている?」
パッと目を明け、今日子をびっくりさせる。
「やだ、起きていたんですか?」
「寝てたよ?視線を感じて起きた。何見てた?」
「ん?綺麗な顔をしているな。と思って見惚れてたんです」
「ふん、くだらない。……それより、寝たからすっきりしたな。帰ったら、ご褒美な? 今日子?」
「……ん!?ちょっ……と」
耳元で言った後、俊介は今日子の耳たぶを舐め、甘噛みをした。
周りを気にすることも出来ず、ただ下を向いて寝た振りをするほかなかった。
顔を上げられずにいると、今日子もいつの間にか本当に寝てしまっていた。
後藤に揺すられて、目を明ければ降りる駅一つ前だった。
「次降りるぞ」
「はい。本当に寝ちゃった」
後藤の肩にもたれたまま覚めきらない目をあけていようと懸命になる。
「今日子?また寝たらダメだぞ?もう次の駅だからな」
「はい」
降りる駅名のアナウンスが流れ、ようやくハッキリと目も体も覚めた。
駅からマンションまでは歩いて10分程だ。
改札を出て、自宅へと歩き出す。
「何か買っていくものは?」
「ん~」
冷蔵庫の中身を思い出しながら、明日の朝食に足らない物はないか考える。