俺と初めての恋愛をしよう
「俊介さんはどれくらい振りに実家に帰るんですか?」
「転勤から帰ってきて、報告に行った以来だから3か月ぶりか」

「……私達、まだ3か月しか経っていないのね」
「そう言われればそうだな。何か、もう何年も一緒にいる感じだな」
「ふふ、そうですね」
「着いたぞ」

 閑静な住宅街に立つ一軒家だった。ごく普通の家で安心した。
 父親が役員付とのことで、勝手に豪邸を想像してしまっていたのだ。

「ただいま」

 後藤が先に玄関へと入り中に声をかける。
 迎えに出たのは母親だった。
今日子の緊張は一気に頂点になる。

「待ってたいのよ!早く入りなさい」

 待ち望んだ人の登場で気持ちが急いている感じだった。

「母さん、林 今日子さん」

 玄関外に控えていた今日子を紹介した。

「まあ、まあ。待っていましたよ? さあ、早く入って。お父さんもお待ちかねよ?」
「初めまして、林 今日子と申します」

 失礼のないように深々と頭を下げ挨拶をした。

「ささ、堅苦しい挨拶は無よ? どうぞ上がって?」

 既に用意してあったスリッパに足を通し、招き入れられた。
リビングに通されると、後藤の父親が待っていた。

「お父さん、俊介がお嫁さんを連れてきたわよ」
「ん? よく来たね。座りなさい」
「ああ、父さん、林 今日子さんだ」

 隣に並んで立っていた今日子の肩を引き寄せ、紹介した。



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